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参加者への情報
イベントの説明
なぜまい泉
こんにちは。IoTラボのSteveです。ハンズオンご参加の方には自己紹介の際に私がとんかつ屋で働いていた話をしているのを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。長くて恐縮ですが以下が詳細のいきさつです。ぜひご一読ください。
みなさんご存知のまい泉は、今から約55年前の昭和40年に長野県出身の小出千代子(こいで ちよこ)さんという主婦が創業したとんかつ店です。小出さんは10代で結婚され子育てに奔走されていましたが、「なにか自分の商売がしたい」ということで奮い立ち、ラーメン・とんかつ・カレーは子供からお年寄りまで嫌いな人がいないと著名な経営者からアドバイスを受け、とんかつを選ばれました。そして上野・御徒町のとんかつの老舗「井泉」で数年間修行され、暖簾分けを許されて「箸で切れるやわらかなとんかつ」をキャッチフレーズに、日比谷三井ビルの地下に10坪のお店を出されたのでした。その後、どんどん「邁進」していくお店にという願いを込めて「まい泉」となったのです。
しかしまい泉は後継者がいなくて、小出さんは2008年にサントリーにまい泉の株式を売却しました。その後少しずつまい泉は変わっていきました。箸が割り箸じゃなくなったり、大根おろしの器が変わったり、湯のみが変わったり、ご飯茶碗が変わったり、接客に不慣れな新入社員が入ったり、カウンターの時計がなくなったり、等々です。でなんとなく昔のまい泉の方がピリピリ感というか、厳しさというか、そういう芯の強さがあったと個人的には思ったのです。私は高校生の時とんかつ屋でバイトを始めてとんかつが大好きになり、東京のお店を食べ歩いている時にまい泉を知って社会人になってからは毎週のように通っていたので違いがよくわかったのです。
今のまい泉が悪いとかそういうことじゃ決してないんです。でも変わっちゃったな寂しいな、という感じがしていたんです。
それで2014年1月に、ふと小出さんが今どうしているのかと思ってググったら、なんと新たに自分のお店として「とんかつKoide」を開業されていたのでした。全く知らなかったのでこれには驚きました。3年前の2011年に熱海にオープンされていたんです。

あの古き良きまい泉はもうなくなってしまった、と思っていたところに、まい泉の創業者が理想を追い求めたとんかつ屋を開いていた。ぼくはあの懐かしいまい泉がこの世の中にまだ存在していたのだと思うと同時に、創業者の強い意志にすっかり魅了されてしまったのです。というのも自分のとんかつ屋をまた開いたということは、小出さんはまい泉の全株式をサントリーに売却したことを後悔し、また再起を狙っているに違いないとぼくは思ったのです。
これは今日行くしかないと思ってお店に電話すると、今夜は平常通り夜は17時から営業とのことでしたので東京駅に向かい新幹線のきっぷを速攻で買いました。
こういうのは先延ばしにしちゃだめなんです。だって明日ぼくが生きているという保証はどこにもないんですから。

あっという間に熱海に着きました。ここから伊東線に乗り換えてほどなく伊豆多賀に到着です。びっくりしたことに駅の周りには何もなく、スクーターが何台か止まっている程度でした。日も暮れて本当にここに小出さんのお店があるのだろうか、という気がしてきました。

海の方に向かってしばらく歩いていくと大通りが見えてきて、なにやらおいしそうなにおいがただよっています。こ、これは。。。まさしくまい泉のにおいです。そして大通りに出ると小出さんのお店の看板が目に飛び込んできました。

海に面しているからこういう造りになっているのでしょう。お店に入ってすぐに蝋細工があり、まい泉のものより彩りが鮮やかな印象を受けました。階段を上がって席に着きます。ソースは甘口・辛口の区別はなく、甘口のどろっとしたソースとからし、そしてスパイスソルトが置かれていました。メニューを見て驚いたのですが安い! 小鉢とデザートがなくてお肉がちょっと小さい定食の方は1100円ですよ。これはかなりお得じゃないでしょうか。せっかくなのでロースカツ膳をオーダーしました。どんなとんかつが出てくるでしょうか。
きました! まい泉と同じ^^ でもよく見るとキャベツが別です。とんかつへのこだわりが感じられましたね。キャベツとごはんのおかわりがセルフサービスとなっていたのも影響しているのでしょう。

とんかつは衣が薄くてさくさく、まったく重くありませんでした。また脂身がとてもジューシーで肉汁があふれてました。お、おいしい! 熱海の方はこのとんかつがお得価格で食べられてしまうのですからうらやましい限りです。ぼくの他に何組かお客さん来てましたが、みんなおいしいおいしいと言って食べてましたね。食後のデザートは夏みかんの手作りシャーベット。これもまい泉と同じでおいしかったです。
帰りには残り一箱になっていた手作りのヒレカツサンドを買いました。なんとまい泉が大好きで東京から来たと伝えると半額にサービスしていただけました。ありがとうございます。

その日は小出さんにはお会いできなかったのですが、お会計の時に従業員との方とお話することができ、色々とお話を聞けただけでも来た甲斐がありました。小出さんの強い意志に感動し、お店を出たあとに涙がこぼれてしまいました。何かお力になれることがしたい、そう強く思ったのでした。
その後どうしても小出さんに直接会ってお話がしたくて、日を改めてバイクを飛ばしてお店に行きました。すると小出さんがいらっしゃって、そこでアポも何もない私に会ってくださったのでした。その時の写真が以下です。

私は高校の時にとんかつ屋でバイトを始めたことがきっかけでとんかつが一番好きな食べ物になり、高校生で東京のとんかつ屋を食べ歩いてまい泉を見つけて一番好きなお店になったこと、アメリカ留学中は帰国時に成田から真っ先に表参道のまい泉本店に駆けつけ、ロースを食べてから夜遅い時間に実家に着いて親によく叱られたこと、社会人になる直前に原宿でバイトをしてお昼は毎日にようにまい泉に来ていたこと、社会人になってからは職場の立川から原宿までの定期を買い、週に何度も食べに来ていたこと、サントリーの傘下に入ってからは何かが変わってピリピリ感がなくなって、古いまい泉の方が好きだったこと、などをお伝えしたのです。
すると小出さんは「株なんて全然売りたくなかったよ」「銀行の紹介でサントリーと味の素が食らいついてきて離さなかった」「従業員のこと考えたら小さな船より大きい船のほうが荒波が来た時いいと思った」などなど、裏の話を教えて下さいました。そして「自分の子供取られたみたいで私病気になっちゃった」と、サントリーのやり方に失望してオーナーシップを手放したことを大変後悔されていました。
まい泉が大好きな私は小出さんに株式を取り戻してもらえないかと言ってみたところ「やってみようか! 弁護士に相談してみようか! 宝石全部売っちゃおうか!」と子供のようにはしゃがれたので、企業の創業者はこうじゃなきゃと思ったものです。そのあと「私ね、今度銀座に店を出してまい泉と勝負するから一緒にやらないか? あなたと商売がしたい」とお誘いを受けたので「やります!」と答えました。その日は小出さんの家に泊めていただき、次の日の朝、渡された白紙の履歴書にその場で記入してお出ししたのです。
こうして私は6年勤めた日本電子(JEOL)をやめ、とんかつ修行をすることになったのでした。

ここから先の話はハンズオンでお話ししますが、まい泉は残業代を支払わないとか、人事制度がなってないとか、集団訴訟の一歩手前だとか、本当かどうか知りませんが色々あったとは聞きました。しかし我々日本人は、大きなリスクを背負って人生をかけて事業と雇用を生み出してくれた創業者を、人格や言動はともあれリスペクトすべきではないかと、私は強く思っております。
対象となる方
- IoTラボのハンズオンに参加されたことのある方で料理に興味のある方
- 当日お教えした内容を口外されない方
イベント内容
レクチャーとハンズオンの2部構成です。
レクチャー
- なぜとんかつが箸で切れるか、その作り方を説明します。
- 有名なかつサンドになぜすがはいっているか解説し、その作り方を説明します。
ハンズオン
- 実際に肉の仕込みから揚げまでを体験していただきます。
- フードテックイベントなので、熱電対とマイコンによる温度計測も実施します。
獲得できるスキル
- まい泉のロースかつの作り方
- まい泉のカツサンドの作り方
配布物
- ロース(生肉)
- ヒレ(生肉)
- 塩、胡椒
- 衣の材料(小麦粉、卵、生パン粉)
- 油
- ソース
- 食パン(カツサンド用)
持ち物
- エプロン(お持ちの場合のみ)
タイムスケジュール
順番と内容は変わる可能性があります。
| 時間 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 18:00 | 開場 | |
| 18:10-18:30 | レクチャー | |
| 18:30 - 19:00 | 肉の仕込み | ロースブロック及びヒレブロックから切り出しから(ヒレはカツサンド用) |
| 19:00 - 19:15 | 揚げ | |
| 19:15 - 19:45 | 試食 | |
| 19:45 - 20:00 | 片付け | |
| 20:00 - 22:00 | ゆっくりタイム | まい泉社歌、テーマソング、まい泉30周年記念パーティーなどについて紹介 |
主催
IoTラボ
2015年時点でインターネットにつながるIoTデバイス(モノ)の数は154億個で、5年後年までにその数は倍の304億個まで増えるとされていました。
このような中、個人レベルでも実際にIoTデバイスを作ったり使ったりすることを通じ、日本のIoTの活性化に貢献できればとの想いから、2017年6月にIoTラボを立ち上げました。
ご要望に応じて法人様への出張レクチャー・ハンズオンも可能です。
スタッフ
Steve
AWS認定ソリューションアーキテクト。米国の大学・大学院卒。博士課程での研究内容はFORTRANプログラムを使ったタンパク質X線構造解析。新卒で日本電子株式会社(JEOL、電子顕微鏡メーカー)入社後、電子顕微鏡や核磁気共鳴装置、質量分析計の販促、中国駐在、IT企画等を経験。その後まい泉創業者の小出千代子氏のもとで住み込みとんかつ修行、オーランドのフライトスクール、世界一周旅行、Javaプログラミングスクール、ピザベンチャー立ち上げ、SIerを経て株式会社安川電機入社。ITおよび新規事業企画(ベンチャー投資)を担当したのち、音声AIのHmcomm株式会社入社。2017年6月にIoTラボを、2018年6月に品川ハッカースペースを立ち上げ。趣味は海外旅行と家電ハック。
お問い合わせ先
support@iotlab.me
050-7128-6590
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