マイクロソフトは最近、Visual Studio Code向けのオープンソースDocumentDB拡張機能、DocumentDB Local、軽量なローカルエミュレーターをリリースした。Azure Cosmos DBのMongoDB APIおよび標準のMongoDBインスタンスと共に使用するよう設計されたこのツールセットは、開発者がVS Code内から直接ドキュメントデータベースを管理、クエリ、編集できるようにし、外部ツールやクラウドリソースの必要性を消し去る。
開発者はVS Code Marketplaceからこの拡張機能をインストールすることで、シンタックスハイライトやオートコンプリート対応のスマートエディターを使ってコレクションの閲覧、ドキュメントのインスペクション、find()クエリの実行などができる。データは、大量データ向けのページネーション付きのテーブル、ツリー、JSON形式で確認できる。拡張機能はJSONデータセットのインポートとエクスポートも可能であり、効率的なプロトタイピングとテストを支援する。
DocumentDB Localは、コンテナ化済MongoDB互換エンジンを提供することにより、統合テストとローカル開発の互換性を補完する。MongoDBのワイヤープロトコルと、Azure Cosmos DBと同等の動作をサポートするため、ローカル環境と本番環境の互換性が確保される。
この統合ツールキットは、クラウドデータベースとの互換性を維持しながらローカルファースト開発を可能にすることで、ワークフローのフリクションを解消する。開発者は環境を切り替えたり、コンテキスト切替えを減らしたり、エディタを離れることなく、ローカルコンテナからクラウドデプロイメントまでのプロトタイプのイテレーションとエンドツーエンドのテストを加速できる-これにより、効率と生産性向上が図られる。
この機能はVSCode独自のものではない。MongoDBのサポートはIntelliJ IDEAやDataGripなどのJetBrains IDEを使用するユーザー向けに成熟しており、MongoDB Shellの統合も含まれている。開発者はIDE内でドキュメントの表示や編集、シェルコマンドの実行、データベースのナビゲーションや補完機能を活用できる。
さらにDBCodeのようなサードパーティ製ツールもVS Codeにデータベース管理を統合し、MongoDBへの接続、データクエリ、スキーマ管理の一元化を提供するなど、コード中心環境へのデータベースワークフロー組み込みの成長トレンドを反映している。
洗練されたVS Codeエクスペリエンスと軽量ローカルデータベースエミュレーターを組み合わせることにより、マイクロソフトは単一のインターフェースで迅速なプロトタイピング、一貫したテスト、ローカルとクラウド環境間の効率的な移行のサポートを可能にする環境を提供することを目指している。