Parallelstore インスタンスは、ストレージ メディアへの直接並列アクセスを利用して、非常に高い IOP と非常に低いレイテンシを実現するように設計されたホスト型ファイル ストレージ サーバーです。
Parallelstore インスタンスを作成するときに、次のプロパティを定義する必要があります。
- インスタンスの名前。
- ストレージ容量。容量は 12 TiB(テビバイト)から 100 TiB の範囲で、4 の倍数で指定できます。たとえば、16 TiB、20 TiB、24 TiB などです。
- 所在地。パフォーマンスを最大限に高めるには、インスタンスをクライアント VM またはクラスタと同じゾーンに配置します。
- ファイルとディレクトリのストライピング設定。これらの各設定の詳細については、パフォーマンスに関する考慮事項をご覧ください。インスタンス容量の使用に関する問題については、トラブルシューティング ガイドをご覧ください。
- このインスタンスの VPC ネットワーク。これは、クライアント VM または Google Kubernetes Engine クラスタで使用されているネットワークと同じである必要があります。
必要な権限
新しい Parallelstore インスタンスを作成するには、プロジェクトに対する Parallelstore 管理者(roles/parallelstore.admin
)IAM 権限が必要です。
詳しくは、IAM によるアクセス制御をご覧ください。
パフォーマンスに関する注意事項
Parallelstore インスタンスのパフォーマンスを最大化するには:
接続する Compute Engine VM または Google Kubernetes Engine クラスタと同じ Google Cloud ゾーンにインスタンスを作成します。
ファイルとディレクトリのストライピング オプションなどの構成オプションについては、パフォーマンスに関する考慮事項をご覧ください。
インスタンスの作成
次のインターフェースから新しい Parallelstore インスタンスを作成できます。
gcloud
新しい Parallelstore インスタンスを作成するには、gcloud beta parallelstore
instances create
コマンドを使用します。
gcloud beta parallelstore instances create INSTANCE_ID \
--capacity-gib=CAPACITY_GIB \
--location=LOCATION \
--network=NETWORK_NAME \
--project=PROJECT_ID \
--directory-stripe-level=DIRECTORY_STRIPE_LEVEL \
--file-stripe-level=FILE_STRIPE_LEVEL
次の値を指定する必要があります。
INSTANCE_ID は、この Parallelstore インスタンスの名前です。次の条件を満たす必要があります。
- 小文字、数字、ハイフンのみを使用する。
- 先頭には英字を使用してください。
- 1 ~ 63 文字にする必要があります。
- 末尾は数字または英字にしてください。
- プロジェクトとロケーション内で一意であること。
--capacity-gib
は、インスタンスのストレージ容量(ギビバイト(GiB)単位)です。指定できる値は 12,000 ~ 100,000 で、4,000 の倍数で指定します。--location
は、Parallelstore でサポートされている有効な Google Cloud ゾーンである必要があります。完全な一覧については、サポートされているロケーションをご覧ください。--network
は、VPC ネットワークを構成するで作成した VPC ネットワークの名前です。--project
は Google Cloud プロジェクト ID です。--directory-stripe-level
は、ディレクトリのストライピング レベルを定義します。指定できる値は次のとおりです。directory-stripe-level-balanced
directory-stripe-level-max
directory-stripe-level-min
詳細については、パフォーマンスに関する考慮事項をご覧ください。
--file-stripe-level
は、ファイル ストライピングの設定を定義します。指定できる値は次のとおりです。file-stripe-level-balanced
file-stripe-level-max
file-stripe-level-min
詳細については、パフォーマンスに関する考慮事項をご覧ください。
リクエストが成功すると、オペレーション ID が返されます。
Create request issued for: [$INSTANCE_ID]
Waiting for operation [projects/$PROJECT_ID/locations/us-central1-a/operations/
operation-1234567890-609d21deae6f0-befaf0bc-867b1aa1] to complete...
インスタンスの作成プロセスには 5 ~ 10 分かかります。
REST
REST API を使用してインスタンスを作成するには、次のエンドポイントにリクエストを送信します。
POST https://parallelstore.googleapis.com/v1beta/projects/PROJECT_ID/locations/ZONE/instances?instanceId=INSTANCE_NAME
Authorization: Bearer AUTH_TOKEN
{
"capacityGib": string,
"network": string,
"fileStripeLevel": enum (FileStripeLevel),
"directoryStripeLevel": enum (DirectoryStripeLevel)
}
次の値を指定する必要があります。
PROJECT_ID は Google Cloud プロジェクト ID です。
ZONE は、Parallelstore でサポートされている有効な Google Cloud ゾーンである必要があります。完全な一覧については、サポートされているロケーションをご覧ください。
INSTANCE_NAME は、この Parallelstore インスタンスの名前です。次の条件を満たす必要があります。
- 小文字、数字、ハイフンのみを使用する。
- 先頭には英字を使用してください。
- 1 ~ 63 文字にする必要があります。
- 末尾は数字または英字にしてください。
- プロジェクトとロケーション内で一意であること。
capacityGib
は、インスタンスのストレージ容量(ギビバイト(GiB)単位)です。指定できる値は 12,000 ~ 100,000 で、4,000 の倍数で指定します。network
は、VPC ネットワークを構成するで作成した VPC ネットワークの名前です。fileStripeLevel
は、このインスタンス上のすべてのファイルのファイル ストライピング設定を定義します。指定できる値は次のとおりです。FILE_STRIPE_LEVEL_MIN
FILE_STRIPE_LEVEL_BALANCED
FILE_STRIPE_LEVEL_MAX
詳細については、パフォーマンスに関する考慮事項をご覧ください。
directoryStripeLevel
は、ディレクトリのストライピング レベルを定義します。指定できる値は次のとおりです。DIRECTORY_STRIPE_LEVEL_MIN
DIRECTORY_STRIPE_LEVEL_BALANCED
DIRECTORY_STRIPE_LEVEL_MAX
詳細については、パフォーマンスに関する考慮事項をご覧ください。
API は、インスタンスの追加のオプション フィールドをサポートしています。完全なリストと説明については、Instance
リソースのリファレンス ドキュメントをご覧ください。
Google Cloud コンソール
Google Cloud コンソールの [Parallelstore] ページに移動します。
[作成] をクリックします。[インスタンスの作成] ページが表示されます。
一意のインスタンス名と、必要に応じて説明を入力します。
このインスタンスを作成するリージョンとゾーンを選択します。インスタンスは、接続先の Compute Engine VM または Google Kubernetes Engine クラスタと同じリージョンとゾーンに配置する必要があります。
インスタンスのストレージ容量を選択します。
VPC ネットワークを作成するで作成したネットワークを選択します。
自動的に割り振られた IP 範囲を使用するか、カスタム IP 範囲を指定するかを選択します。
ページの [概要] セクションが更新され、選択内容に基づいて費用とパフォーマンスの見積もりが表示されます。
[作成] をクリックして続行します。インスタンスの作成プロセスには 5 ~ 10 分かかります。
インスタンス作成ステータスをクエリする
作成オペレーションのステータスをクエリするには、レスポンスのオペレーション ID を使用します。
gcloud beta parallelstore operations describe OPERATION_ID \
--location=LOCATION \
--project=PROJECT_ID
オペレーションが正常に完了すると、結果は次のレスポンスのようになります。インスタンス リソースのアクセス ポイントのリストをメモします。これらのアクセス ポイントは、クライアント構成に必要です。
done: true
metadata:
'@type': type.googleapis.com/google.cloud.parallelstore.v1beta.OperationMetadata
apiVersion: v1beta
createTime: '2030-01-01T20:25:10.952802976Z'
endTime: '2030-01-01T20:31:33.238880873Z'
requestedCancellation: false
target: projects/$PROJECT_ID/locations/us-central1-a/instances/$INSTANCE_ID
verb: create
name: projects/$PROJECT_ID/locations/us-central1-a/operations/operation-1699647909979-609d21deae6f0-befaf0bc-867b1aa1
response:
'@type': type.googleapis.com/google.cloud.parallelstore.v1beta.Instance
accessPoints:
- 172.21.95.2
- 172.21.95.4
- 172.21.95.5
capacityGib: '16000'
createTime: '2030-01-01T20:25:10.949287427Z'
name: projects/$PROJECT_ID/locations/us-central1-a/instances/$INSTANCE_ID
network: $NETWORK_NAME
reservedIpRange: $IP_RANGE_NAME
state: ACTIVE
updateTime: '2030-01-01T20:25:10.949287427Z'