1991年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月8日に開幕した。アメリカンリーグの第23回リーグチャンピオンシップシリーズ(23rd American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から13日にかけて計5試合が開催された。その結果、ミネソタ・ツインズ(西地区)がトロント・ブルージェイズ(東地区)を4勝1敗で下し、4年ぶり6回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、ブルージェイズが8勝4敗と勝ち越していた。両球団ともドーム球場を本拠地にしているため、今シリーズはポストシーズン史上初の全試合ドーム開催となった。このうち、ブルージェイズ本拠地スカイドームでの3試合はツインズが全勝した。敵地で3勝は、リーグ優勝決定戦では過去に例がない。シリーズMVPには、第5戦の8回表に勝ち越し・決勝の適時打を放つなど、5試合で打率.429・2本塁打・6打点・OPS 1.197という成績を残したツインズのカービー・パケットが選出された。このあとツインズは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者アトランタ・ブレーブスを4勝3敗で下し、4年ぶり3回目の優勝を成し遂げた。