2024年8月6日
Django 5.0.8 では、5.0.7 における3件の深刻度 "moderate" のセキュリティ問題、1件の深刻度 "high" のセキュリティ問題、そして複数のバグが修正されています。
django.utils.numberformat.floatformat() における過剰なメモリ消費¶floatformat が指数部が大きい科学的表記の数値文字列を受け取った場合、著しいメモリ消費が発生する可能性があります。
これを避けるために、200桁を超える decimal はそのまま返されるようになりました。
django.utils.html.urlize() における潜在的なサービス拒否(DoS)の脆弱性¶urlize および urlizetrunc フィルタには、特定の文字列シーケンスを含む非常に大きな入力を介したサービス拒否(DoS)攻撃の可能性がありました。
django.utils.html.urlize() および AdminURLFieldWidget における潜在的なサービス拒否(DoS)の脆弱性¶urlize、urlizetrunc、および AdminURLFieldWidget は、非常に多くのUnicode文字を含む特定の入力を介したサービス拒否(DoS)攻撃の可能性がありました。
QuerySet.values() および values_list() におけるSQLインジェクションの可能性¶モデルの JSONField を持つ QuerySet.values() メソッドおよび values_list() メソッドは、細工されたJSONオブジェクトのキーが *arg として渡されることで、列エイリアスでSQLインジェクションの影響を受ける可能性がありました。
UniqueConstraint(nulls_distinct=False) を *expressions と共に使用する際にバリデーションが欠落していたため、追加しました (#35594)。
Django 5.0 で、ModelAdmin.action_checkbox が __html__ メソッドを持つモデルインスタンスをレンダリングする際に、管理画面のチェンジリストHTMLページが壊れる可能性があったリグレッションを修正しました (#35606)。
Field.db_default を持つモデルを作成する際に、__endswith、__startswith、または __contains ルックアップで構成される Meta.constraints 制約が原因でクラッシュする問題を修正しました (#35625)。
Django 5.0.7 で、500文字を超える言語コードを処理する際に LocaleMiddleware がクラッシュするリグレッションを修正しました (#35627)。
Django 5.0 で、ModelAdmin.date_hierarchy が DateField または DateTimeField の output_field を持つ GeneratedField であった場合にシステムチェックがクラッシュするバグを修正しました (#35628)。
Django 5.0 で、Field.db_default を使用するフィールドを参照する制約に対して、制約のバリデーションがクラッシュするか、誤ってバリデーションエラーを発生させる問題を修正しました (#35638)。
Django 5.0 で、db_default が設定された FileField を含むモデルを保存する際にクラッシュする問題を修正しました (#35657)。
7月 02, 2025