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Naohiro Fujie
Japan Identity & Cloud Summit 2014 Day2
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Id基盤構築101
1.
ID基盤構築101(ワン・オー・ワン) 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 富士榮 尚寛 Twitter :
@phr_eidentity Blog : IdM実験室(http://idmlab.eidentity.jp)
2.
ID基盤構築は難しい? • 様々な要素が複雑に絡み合って取っ付きにくい? – 技術面 • 様々なシステムとの接続インターフェイス –
業務APL系:Notes API、SAP API – 基盤系:LDAP、Active Directory(ADSI) • 各種プロトコル – HTTP – SAML/OpenID Connect/OAuth – ポリシー/ガバナンス • セキュリティ • 統制・マネジメント • 経験しにくい? – 基本的に各社1回しかシステムを入れない 2
3.
本日お伝えしたいこと • • • • 概念 – アイデンティティとは何なのか? – 認証とは?認可とは? 技術 –
ID基盤に関連する技術要素の解説(SAML、OpenID Connect、OAuth) 製品 – プロビジョニング製品、シングルサインオン製品の例・・・ プロジェクトの進め方 – 標準的なプロジェクト推進の方法・・・ 企業がID基盤を導入する際に 直面しやすい課題と現実的な解 (の例) +なんだかIdM案件って進まないよね。。 という時の対応? 3
4.
簡単な答えと最近の(個人的な)テーマ 頑張らないシステム化 ※SIer都合と言われればそれまでですが 4
5.
アジェンダ • 自己紹介 • ID基盤とは •
ID基盤導入プロセス毎の課題、対応 – 企画 – 要件定義 – 設計 – 構築・テスト – 導入・移行・運用 • おまけ • まとめ 5
6.
自己紹介 • 実務 – アイデンティティ分野専任部隊(コンサルティング~システム化) • ガバナンス/ポリシー – 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)
アイデンティティ管理WG • ID連携トラストフレームワーク • 内部統制、クラウド、グローバル等の旬なキーワードとID管理 • 技術 – カンターラ・イニシアティブ(標準技術、相互運用性) – OpenIDファウンデーション(OpenID Connect / SCIM / OAuth) • ベンダーリレーションシップ – Microsoft Most Valuable Professional (MVP) for Forefront Identity Manager (Jan 2010 – Dec 2014) 6
7.
ID基盤とは 7
8.
ID基盤導入前 問題点 - 認証機能をアプリ毎に開発している(=コスト高) - アプリ毎に認証が発生する(=生産性低下) ユーザ (PCログオン) NG WebアプリB WebアプリC C/Sアプリ 認証機能 Active Directory WebアプリA 認証機能 認証機能 認証機能 DataBase1 Database2 Database3 問題点 NG -
アプリ毎に認証DBがあり、 DB毎に管理 者が存在する(=コスト高) - ID情報の入力は手動で行われている LDAP 問題点 NG - DBが複数存在する為、ID/Passwordが ばらばらである 問題点 NG - アカウントに対する監査が一貫していない 8
9.
ID基盤導入後 メリット OK - 統合認証利用による開発標準化(=コスト低下) - SSOの導入による生産性向上 ユーザ (PCログオン) WebアプリA WebアプリB キーワード ・統合認証、認証連携 ・統合データベース ・プロビジョニング WebアプリC C/Sアプリ 認証機能 Active Directory 人事DB 連携 統合認証システム 統合
Database (統合 LDAP) プロビジョニングシステム メリット OK - ユーザはシングル ID/Passwordになる - 運用コストの低減 メリット OK - ID情報の自動連携 (=運用コスト低減) - セキュリティ向上 メリット OK - IDプロビジョニングシステムか ら一貫した監査が可能 9
10.
基盤導入プロセス毎の課題、対応 ~企画フェーズ 10
11.
企画フェーズにおける課題 • そもそもID基盤が何なのか理解できないし、企画を通す上で説明できない – 検索すると、SAML(さむる、さむえる、さむぉー)やOpenID Connect、OAuth、プロビジョニング、フェデレーションなど謎の用語 が出てくる – 認証とか認可とかポリシーとかトラストなどの概念的な話が多い –
そもそもID(番号)とアイデンティティって何が違うの? • そもそもID基盤の導入なんて誰もやりたくない – 目的がはっきりしない – 誰がプロジェクト・オーナー? • 結果、予算が取れない(結構簡単に企画が頓挫・スリップする) – 値ごろ感がわからない – 業務システム側への影響(改修)が発生するの? 11
12.
現実解(割り切り) • テクニカル用語は無視、目的をはっきりと! – そもそもID基盤を導入したい訳ではないのは真実 – 大体のプロジェクトはこんな理由で始まる •
アプリケーションをグループ&グローバルで共同利用したい • 監査に引っかかった • クラウド(Office365,GoogleApps,Salesforceなど)を使いたい • BYOD 運用効率化 グローバル セキュリティ 利便性向上 クラウド 法令対応/ 内部統制 モバイル 12
13.
• 目的が明確になれば後は自然に – プロジェクト・オーナー:課題を抱えている部隊 • クラウドを使いたい部隊 •
監査で引っかかって困っている部隊 • アプリケーションや情報を共有したい部隊 • 複数の目的が絡む場合は? – 本来一番いいのはトップダウンでの全社プロジェクト – スモールスタートがおススメ – 値ごろ感:ある程度は定量的に比較 • 手運用 vs システム、リスク vs システム化コスト • RFIレベルでもざっくり比較はできるはず • 本当は今後のロードマップも踏まえて検討したい 13
14.
• スモールスタート(段階導入)のススメと留意点 – スモールスタートのメリット・デメリット • メリット –
初期コストが少なく済む – 立ち上げスピードが速い • デメリット – 手戻りが発生する場合も – デメリットを極小化するために • 手戻りするパターンと事前に考慮しておくべき事項 – ID体系 » グループ企業などへ展開するときに採番体系が足りるか? – 接続したいシステムの技術的制約 » 利用インターフェイス、プロトコル、ドメイン名(特にク ラウドの場合)は十分検討(最悪CSV) » 技術的な制約事項であればID基盤のリプレイス時に機能追 加が可能な場合も多い 14
15.
基盤導入プロセス毎の課題、対応 ~要件定義フェーズ 15
16.
要件定義フェーズにおける課題 • そもそも要件定義フェーズは分けられるか – 委託者は総額で発注したい、受託者は刻みたい – そもそも企画フェーズで明確なRFPが書けていないから? • 夢、膨らむ –
「ついでに」やりたいことが一杯出てくる – アクセス権の自動付け替えやグループ(ロール)管理までやりたくなる • 夢、破れる – 信頼できるIDソースなんて存在しないことがわかる – 業務システム側のインターフェイス仕様なんて誰も知らない、もしくは 業務システム側にも大幅な改修が必要になることが判明する – 現状のID管理業務があまりにも属人的なことが判明する 16
17.
現実解(割り切り) • 最初から開発プロジェクトのつもりで挑む(これは企業側へのお願い事項) – 単なる物品の調達とは違う(そのつもりでRFPも書く) • 目的との対応を定期的に行い、お花畑的な発想は早めに消し去る – プロジェクト・ルームに目的を張り出しておいてもやり過ぎではない? • 100%の網羅性を持つ必要が本当にあるのか –
管理対象のグループ会社が10社あったとして3社正しく管理できれば3 割バッター。リスクを定量的に低減できる – 最初から打率をあげるよりも代替手段の検討をする – 徐々に打率をあげて行けば良い • ID管理に関する業務プロセスを厳密に定義しない – 本来はあるべきプロセスを定義した上でシステム化すべき – 大ごとになり先に進まず柔軟性も無くなる。後から変えられる設計の方 が重要(DevOps的に) 17
18.
• 目的との対応を明確化するための工夫の例 – 目的⇒課題と原因⇒対策へのブレークダウンと定量化 18
19.
• 完璧さを求めない – リスク発現率 ×
インパクトに応じたシステム化(網羅性) 網羅性 システム化コスト リスク発現率 リスク・インパクト 19
20.
基盤導入プロセス毎の課題、対応 ~設計フェーズ 20
21.
設計フェーズにおける課題 • 接続先システムとのインターフェイス仕様がわからない – どうやって接続するのか、を知っている人の調達が難航 • プロビジョニング・インターフェイスが分からない •
認証機能の外部化が出来るかどうか分からない – ユーザ企業側担当者がそこまで深くシステムのことを知らない(導入時 のベンダに任せていた部分が大きい) • 関係者が一気に増え、調整が進まない – 知識レベル、技術レベルがバラバラ – 利害・予算・体制面での余裕もバラバラ 21
22.
現実解(割り切り) • プロジェクト設計は企画・提案時に明確化しておく – プロジェクト内で技術面をクリアできるように – ベンダに支援を受ける工数を用意しておく –
関係者の忙しい時期も明確に(本当にアサインできるか?) – 最悪、後回しにする勇気 • 万能プロトコル:CSV – とりあえずCSV生成装置としてのID基盤 – 共通インターフェイスとして使える – CSVの後始末は大事 – やり過ぎないこと(小規模なら十分まわる) • 万能プロトコル:パスワード同期 – 接続先システムの認証機能を外部に出せない場合、とりあえずパスワー ドを同期してしまう(Same Sign On≠Single Sign On) 22
23.
基盤導入プロセス毎の課題、対応 ~構築・テストフェーズ 23
24.
構築・テストフェーズにおける課題 • テスト出来ない! – 単体では何の意味もないシステム、それがID基盤 • 絶対に発生する設計バグ – 製品の制限って意外なところにあったりするもの 24
25.
現実解(割り切り) • テスト環境の用意は確実に – 企画・提案段階での重要な確認事項の一つ – 接続先システムについても当然必要 • 出来れば企画段階でプロトタイプはあった方が良い –
目に見えないシステムなので、イメージが湧きにくい。構築~テスト段 階で仕様変更なんてざら(特に運用まわり) 25
26.
基盤導入プロセス毎の課題、対応 ~導入・移行・運用フェーズ 26
27.
導入・移行・運用フェーズにおける課題 • 移行? – すでにアカウントが存在している接続先システムとの連携(整合性の確 保)は結構難しい – 認証機能の切り替えはそれなりにクリティカル(業務アプリケーション と認証システムの間での障害箇所の切り分けなど) • 人事データは意外と荒れている –
どこかで人が入力している – 想定(設計)通りにデータが来続けることはありえない • ID基盤上のアイデンティティ情報も荒れてくる – 本当に接続先システムと整合性がとれているのか? – 使わなくなった人の情報が残っていないか? 27
28.
現実解(割り切り) • 移行用ツール、ちょっとしたユーティリティは絶対に必要 – 設計段階では以外と見えないもの – 導入フェーズ以降でも柔軟に動けるような体制・契約が必要 • データは荒れている前提で –
基本的に製品はデータバリデーションはやってくれない – 予防と対策 • データ取り込み前のチェック • エラー発生後にリカバリ出来る仕組み(間違って作ってしまった、 変更してしまった、削除してしまってもアカウント単位で戻せる手 順の確立) • 定期的な棚卸し – 監査目的以外に運用上必要なユーティリティやレポートを出せるように しておく 28
29.
おまけ 29
30.
どこから手を付けるか? • 要件定義~設計~開発・・・という儀式は必要か? – もっとゆるくシステム化してもよいのでは? – スモールスタート、プロトタイピングも一つの手段 • 最近はクラウドとの連携がメインということもあり、プロトタイプから始め る方がよい? –
想像以上にクラウド・サービスの仕様が変わる速度は速く、設計しても 無駄になる可能性も – 目に見えないシステムなので、どれだけ早い段階で運用をイメージでき るか、がポイント • 統合ディレクトリの整備、IDライフサイクル管理の整備、認証基盤の整備 、という順番だけが解ではない – キレイなシステム化は不要 – ある程度のカバレージがあれば効果は出る – スピードの方が大切 30
31.
まとめ 31
32.
まとめ • 目的の明確化と割り切りが大事 – 目的への合致度合が低いことはしなくても良いはず – 最悪システム化できなくても本来は良いはず –
企画(案件)成立のための近道となる場合も • スモールスタートがオススメだが、将来は見据えた方がベター – 企業では最先端の技術は使わない(ことが多い)ので技術的に将来を見 据えること自体がナンセンス(どのみち5年程度でID基盤システムもリ プレイスされる) – それよりも普遍的なもの(IDの利用範囲や、M&Aなどを含む事業のロ ードマップ)を押さえておく • やっぱり上流工程が大切 – 企画・提案の段階で押さえられるところは押さえておく(体制等) – 結局は企画・提案段階でどこまで見通せるか、にかかっている – イメージできない場合はプロトタイプ、PoCなども 32
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