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強化学習の基礎と深層強化学習(東京大学 松尾研究室 深層強化学習サマースクール講義資料)Shota Imai
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【DL輪読会】Efficiently Modeling Long Sequences with Structured State SpacesDeep Learning JP
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【論文紹介】How Powerful are Graph Neural Networks?Masanao Ochi
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SSII2021 [OS2-01] 転移学習の基礎:異なるタスクの知識を利用するための機械学習の方法SSII
Similar to 大須賀・田原・清研究室の研究事例 (20)
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2022/02 情報基盤システム学(NAIST)の研究室紹介inet-lab
大須賀・田原・清研究室の研究事例
- 3. 機械学習を用いた
経営コンサルタントへの問合せデータの分析
【課題】 コールセンターの担当者が相談内容の分類をまちがえる
相談内容を自動的に経営資源に分類し、 正しいコンサルタントに渡したい
本研究では経営コンサルタントへの問合せデータ に対して,
自然言語処理のための新たなディープラーニングのモデルである BERT を用いて 分類を行う手
法を提案
【評価方法】
実際にコールセンタで分類を担当している社員に評価 理由)人
間の感覚とどれだけ差異があるのか
【結果】
ほとんどの相談においてモデルを利用して
分類した結果と人間の感覚とのずれはなかった
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3
- 4. 研究事例(深層学習)
遮蔽の影を考慮した自動着色システムの提案
線画画像から落ち影の入った背景画像の着
色
2段階のGANネットワーク構成
STAGE2で光源ベクトルや物体のマスク画像
で影の精度を向上
SPADEを用いたU-net構造
2通りの方法でデータセットを水増しを
して実験
FIDスコアと影の方向の精度による評価
比較的高い評価が得られた
手法 水増し方法A 水増し方法B
提案手法 64.34 65.73
Pix2pix 70.25 119.92
Pix2pixHD 65.81 65.45
SPADE 66.23 66.90
手法 水増し方法A 水増し方法B
提案手法 98.85 % 90.70 %
Pix2pix 98.68 % 71.25 %
Pix2pixHD 98.28 % 87.13 %
SPADE 98.72 % 76.81 %
出力結果
影の方向の精度
FIDスコア
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4
- 7. 研究事例(機械学習のセキュリティ)
機械学習のポイズニング攻撃に対する防御手法
data
ポイズニング攻撃 訓練データに有害データを注入することでモデルの精度を低下
提案防御手法 オリジナルデータを攻撃すると精度が下がるが、有害データを攻撃しても 精度は変わらないことを
利用 ⇨ 有害データの提供元を特定
攻撃されたモデル
データを集約 モデルを学習
オリジナルデータを提供 有害データを 提
供
有害データと視認できない
洗練されたデータ
攻撃者
先行研究の検出精度から 結果
が向上
攻
撃
ア
ル
ゴ
リ
ズ
ム
【精度が下がる】
【精度は変化しない】
防御アルゴリズム内で攻撃実行
データを攻撃することによる精度 変化
を見ることで有害データを特定
精度変化と各データの悪影響度合い に
基づき除去するデータを決定
IoT環境
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7
- 9. 研究事例(知的Web技術)
ナレッジグラフを用いたデータ基盤構築と課題解決の試み
課題
学内には様々な未活用データが散在
自転車駐輪環境が劣悪
→データ活用で駐輪環境を改善したい
異種データの活用基盤構築
異種データを意味的な関係で結びつけ
Webアプリケーションなどで
データの問い合わせを可能に
ナレッジグラフに基づくデータ活用
異種データ間の関連性調査
異種データを同一の切り口で抽出
複数の有意な相関を発見
欠損台数値の推定精度の向上
意味関係による台数推定精度の向上
食堂売上高 弁当販売数
A棟前駐輪場 0.701
(0.035)
0.825
(0.006)
散在するデータ
駐輪環境
将来の
駐輪環境
ナレッジグラフを用いた
データ基盤構築
Webアプリケーション等
インターフェース開発
50-70台
4/1 3限の
A棟前の
異種データ間の関連性発見 台数推定精度の向上
未活用データで
駐輪場を綺麗に!
括弧内はp値
駐輪台数と食堂売上に,有意な相関を確認
50-60台
4/1 3限の
A棟前の
駐輪台数は
駐輪台数は
(台数はイメージ)
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- 10. 研究事例(IoT技術)
画像と感圧情報を用いた冷蔵庫管理システムの提案
食材の残量や賞味期限を管理する基盤システム
食材の種類
画像(物体識別)と感圧情報(荷重データの照合) を用いる
食材の残量
感圧情報を用いる
同一物の検出(初回入庫時間の保存)
食材の種類と残量、場所を用いる
3つの実験の結果、一定の精度を得る
作成した簡単なアプリの機能
庫内食材概要
庫内食材リスト
賞味期限リスト
システム全体イメージ
庫内食材概要ページ
54.7 67.4
100.0
50.0
0.0
正答率[%]
画像のみ使用した既存識別方法
画像と感圧情報を使用した提案手法
食材の種類の識別結果
情報をデータベースで応用可能にする
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10
- 20. Results
Approach
Existing Research
• ADASIM[1]: a discrete event simulator that
tracks vehicles traveling on map
• TRAPP[2] : SUMO-based framework to
provide a solution in traffic flow problem in
a city with decentralized optimization tools
Adaptation Plan Policy in
Traffic Routing for Priority Vehicle
Background
• Automated Traffic Routing Problem (ATRP) in
urban area
• Motivating Problem in Priority Vehicle:
• How to avoid traffic congestion
• How to handle unexpected situation
[1] Wuttke, J., Brun, Y., Gorla, A., & Ramaswamy, J. (2012). Traffic routing for evaluating self-adaptation. ICSE Workshop on Software Engineering for Adaptive and Self-Managing Systems
[2] Gerostathopoulos, et al. "TRAPPed in Traffic? A Self-Adaptive Framework for Decentralized Traffic Optimization." 2019 IEEE/ACM 14th International Symposium on Software
Engineering for Adaptive and Self-Managing Systems (SEAMS). IEEE, 2019.
Using ADASIM:
• Reduced the mean
travel time 40% - 50%
• Maintained adequate
level of traffic
congestionn
Mean
travel
time
Using SUMO:
Optimizations:
• There is a decrease of
trip overhead by 7%
• Removing the outliers
data
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20
- 23. 研究事例(機械学習)
競合と比較したレビュー分析
商品・サービスの特徴を得る手法
レビューから、競合と異なる特徴語を取得
機械学習の解釈手法(LIME等)を利用
どの商品・サービスについての
レビューかを分類する機械学習モデル
から、分類に寄与する単語を取得
レビューサイトではフォローされない細かい
条件検索に寄与
現状、評価サイトでは一般的な
項目でのみ検索される
他の競合と比較して、より細かい
特徴を得ることが出来る
比較手法と比べて、より分析
に寄与する単語を取得できた
得られた単語が専門家から
見て適切かどうかを確認
結果・課題
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23
- 26. 研究事例(知的Web技術)
Linked Dataを用いた俯瞰的な多肢選択式問題自動生成
俯瞰的な問題とは
Answerを中心として広い関連知識を含み,
全体像をとらえさせるような内容の出題とする。
カリキュラム情報
単元, 出題形式の指定
俯瞰的な多肢選択式問題
(Question Graph, Choices)
ユーザ
(学習者/出題者)
問題生成・出題
システム
システム
俯瞰度を考慮しない問題の例
問題グラフ
Answer
⻄洋哲学
influenced
A. 孔⼦
B. モーゼ
C. ゼノン
D. ソクラテス
選択肢
問題として単純な内容になる
俯瞰度を考慮した問題の例 (提案)
A. ヘラクレイトス
B. カール・マルクス
C. ラッセル
D. ソクラテス
問題グラフ
選択肢
俯瞰的なQuestion Graph生成手法
意味的な距離を考慮した問題グラフ抽出
既存技術 Linked Data
構造化されたデータ同士をリンクさせる技術である。
Wikipedia等のグラフデータから部分グラフを抽出
して問題に利用する。
小さな規模のグラフでかつ
なるべく俯瞰度が高くなる
ように抽出する
問題として様々な概念を含みより横断的な内容になる
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26
- 29. データベースのプライバシを保証するための指標やアルゴリズム
データベースに対して匿名化*を行うことでプライバシを保護できる
ダミーレコード追加手法による匿名化を行うことでプライバシを保護しつつもデータベ
ースの有用性も保証できる
事実上の多様性を考慮することにより個人のプライバシはさらに保護される
研究事例(プライバシ保護マイニング)
事実上の多様性を考慮したダミー追加
* 匿名化: ある個人を一意に推定されないようにするプライバシ保護手法の一つ
仮名 性別 年齢 年収(円)
A W 25 400万
B M 32 600万
性別 年齢 年収(円)
W 25 400万
W 25 580万
M 32 600万
M 32 420万
オリジナルデータ
事実上の多様性を考慮した匿名化
事実上の多様性を
考慮すれば,
よりプライバシが
保護できる!
匿名化
性別 年齢 年収(円)
W 25 400万
W 25 410万
M 32 600万
M 32 520万
既存の匿名化
匿名化
このデータベース内の
女性,25歳の人は
だいたい年収400万円だ!
このデータベース内の
女性,25歳の人は
年収400~580万円だ!
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- 41. 日本語テキストを対象に文字ベクトルの事前学習&転移学習
Skip-gramモデルによる教師なし事前学習による文字ベクトルの獲得
他言語で学習された文字ベクトルの転移により,精度が向上!
CNN*を文字レベルに適用することにより形態素解析,構文解析が不要!
研究事例(ディープラーニング)
自然言語処理における転移学習
中国語データセットを
用いて学習した文字ベクトル
日本語のテキスト分類
タスクで精度が向上!
入力
CNNによるテキスト分類
各文字を
ベクトル化
日本語
テキスト
* CNN: Convolutional neural network
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41
- 42. オートエンコーダとDNNによる任意話者の声質変換
声質変換:入力音声を目標とする話者の声質に変換
オートエンコーダで圧縮した入力話者の特徴量をDNNで目的話者の
特徴量へ変換
<声質変換システム>
・ (スパース)オートエンコーダ
・ Deep Neural Networks
研究事例(ディープラーニング)
任意話者の声質変換
目標の声に
変換できる!
こんにちは
Input
圧縮した特徴量
はDNNの入力へ
Output
・ 少ない訓練データで
・ 短い時間で
声質変換できる!!
誰の声でも
こんにちは
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42
- 46. 研究事例(ソフトウェア工学)
PHPアプリの設定値ミス検知
アプリケーションの設定値参照時,型不一致ミスによるバグが発生[1]
参照時の型不一致を検知する手法・検知ツール『Mis.Config』の開発
手法はコントロールフローグラフ・シンスライシングを用いて実現
精度実験で,実アプリの設定値に型不一致を発生させ,検出率を調査
対象とした型間の変更の精度,適合率100%・再現率100%
設定ファイル上
では文字列型
[1]Bug in error reporting configuration, The Joomla! Forum, https://forum.joomla.org/viewtopic.php?t=708552
入力
Mis.Config
Java
コ
ン
ト
ロ
ー
ル
フ
ロ
ー
グ
ラ
フ
生
成
シ
ン
ス
ラ
イ
シ
ン
グ
結
果
の
出
力
設
定
フ
ァ
イ
ル
中
の
型
特
定
正
規
表
現
リ
ス
ト
プ
ロ
グ
ラ
ム
中
の
型
特
定
正
規
表
現
リ
ス
ト
出力
ソースコード上は
整数型!
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46
- 48. Twitter投稿時に期待する反応(リプライ・いいね・RT)を機械学習で識別
平均F値64.4%の精度で識別可能
他のユーザからの期待しない反応をミュートするシステム
S
S
S
S
S
S
S
S
内容を伏せた警告表示により,閲覧の取捨選択が可能に
研究事例(データマイニング)
ツイート分類によるうざレス検知と自動ミュート
カレー屋の親子丼おいしかった!!
被害者 @Kashitsuki
@Kashituki カレー屋で親子丼頼む
やつおる?しかもマズそう
うざレスおじさん @ozisann
従来までは:リプライは閲覧不可避
提案手法なら:
期待しない、リプライを警告表示
期待しない、いいね・RTは非表示
このツイートはあなたにとって不愉
快な内容である可能性が高いと判
定されました。
うざレスおじさん @ozisann
機械学習分類器(SVM)
特徴表現を基に8項目に分類
見ずに済んだ
いいねを期待
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48
- 49. 研究事例(知的Web技術)
社会課題解決に向けた循環型LOD構築システム
社会課題解決に役立つLOD(Linked Open Data)を持続的に生成
データ収集,LOD化,欠損値推定,可視化のサイクルを繰り返す
放置自転車を題材にLOD生成実験を行い,未観測台数を約70%の精度で推定
SNS 行政
データ収集
LOD化
Bayesian Network
可視化
欠損値推定
問題意識
の向上
未観測データを
確率的に推定
統一形式で
Web上に公開
ソーシャルに
データ収集
放置自転車LOD
LODの活用
都市設計,
撤去活動支援など
が期待できる
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49
- 51. 研究事例(知的Web技術)
Linked Dataを用いた日本酒-ワイン間の関連性抽出
Linked Data内の日本酒-ワイン間の関連性を抽出するシステム
日本酒&ワインのLinked Data化
Linked Data内の無数の繋がりから意外性のある繋がりを抽出&可視化
探索イメージ
アンジェリーナ・ジョリーと関連する
日本酒があるのか!!
Virtuoso
・Wikipedia
・日本酒
・ワイン
・アニメの聖地
・姉妹都市
探索エージェント
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- 55. 研究事例(エージェント)
時系列データ解析に基づく犬の行動認識
55
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犬の加速度データを取得し,行動を推定するシステム
飼い主の知りたい犬の行動を調査
波形に着目した最新の指標であるDTW-Dを適用
11種類の行動に関して平均で75.1%のF値
入力 出力
飼い主
愛犬(ゆず)
センサ装着の様子
行動認識システム
加
速
度
デ
ー
タ
最
近
傍
探
索
類
似
度
比
較
デ
ー
タ
を
分
割
加
速
度
デ
ー
タ
正
解
ラ
ベ
ル
付
与
デ
ー
タ
を
分
割
行
動
推
定
訓
練
フ
ェ
ー
ズ
推
定
フ
ェ
ー
ズ
- 56. 研究事例(エージェント)
映画の人物関係の推定
一階述語論理と確率推論を組み合わせたMarkov Logic
Network(MLN)を用いて映画の登場人物の人物関係を推定
1975〜1999年の映画25作品から人物の好意関係を抽出
映画を通して現実世界を知る工学的手法の提案
人物関係と社会指標の比較
1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996
1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999
安定関係 インフレ率
r=0.81(P=0.003)
社会指標と比較
高い相関を示す
結果となった
映画脚本
入力 出力
好意関係
(精度70%)
y
1
y
4
y
7
y
2
y
5
y
8
y
3
y
6
y
9
述語論理へ変換
MLNによる推論
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56
- 58. 研究事例(機械学習)
決定木を用いた炎上分析
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58
Twitterを対象とした
炎上分析&予測
提案手法:
価値観のずれによる炎上を可視化
決定木により
炎上予測モデルの構築に成功
ここが嬉しい
炎上防止(マーケティング)に利用
有名人のイメージ改革
図1: 提案手法概要
世間の極性
炎上する
炎上する
世間の極性
発言の極性
炎上しない
炎上しない 炎上しない
≦0.08 0.08< ≦-0.4 -0.4<
Nega Posi
Even
図2: 炎上予測モデル
AKB
2.トピック抽出
園田の事件、絶対に許せない
園田は暴力セクハラ野郎
園田監督、国の恥、クビにして
3.世評抽出
園田監督は人間性の素晴らしい、立派な人だ
発言(入力):
N多数
4.世評可視化
P
1.極性抽出
炎上予測
5.世評数値化
6.決定木モデル化
- 61. 研究事例(知的Web技術)
Human Pose Guide Ontology(HPGO)を用いた
アイドル画像のポーズ分類
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61
アイドル画像を解析し、ポーズごとに自動分類するシステム
コンピュータビジョン技術により、画像内人物のポーズ推定を行う。
HPGOが内包する人体構造の制約条件によって、ポーズ推定結果を補正、
分類精度を高める。
Web上
ぺたん座りの画像
を見たいなぁ…
Upper legがTorsoよりも下にあるときは、Lower
legもまたTorsoよりも下になければならない。
- 63. タイムラグに対して自己適応するC/S型オンラインゲーム
ヘテロ(異種混合)な環境では,
事前に各システム特性を把握するのは困難!
リアルタイム性の高いオンラインゲームの
クオリティは,通信遅延によるタイムラグに
大きく左右される
提案MAPEループ構成パターンにより,
公平で快適なオンラインゲーム環境を提供を目指す
タイムラグの状況に応じた,振る舞いに変更
ゲーム進行における矛盾の回避
事前に想定できないシステム特性に対応
研究事例(自己適応システム)
自己適応オンラインゲーム
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63
図1. タイムラグによる矛盾発生問題
図2. 本提案MAPEループ構成パターン
E
M A
P
M A
M A
クライアント1 クライアント2 クライアント3
サーバ
計画に基づき,
サーバコントロール
矛盾検知
適応計画
原因を分析し,
サーバに報告
Player A画面
①攻撃!
②移動
Player Aの得点ならず
(①より②が先に処理反映)
Player B
④攻撃はゲームに
まだ反映されてない
矛盾!
③すぐにゲーム
に反映
[節政10]
Player Aの
タイムラグが
大きい場合
※自己適応システム:実行時に動作環境が変化する状況において,
環境に適した構成・振る舞い変更を,動的にソフトウェア自身が
行うことができるシステム
- 68. 研究事例(エージェント)
UAVとUGVを利用した障害物撤去
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68
UGVが撤去方法に異常を検知した時,UAVに再プランニングを依頼す
る
UAVとUGVが協力して遭遇した障害物を撤去する
障害物
UGV
UAV
観察
撤去方法を導出
撤去方法
1.UGVが障害物を発見
2.UGVがUAVに協力を依頼
3.UAVが障害物周辺を観察
4.協力して撤去方法を導出
・ UAV:撤去方法を導出
・ UGV:撤去方法の修正を依頼
5.UGVが撤去する
・必要なUGVに協力を依頼
依頼
(UAV:Unmanned Air Vehicle, UGV:Unmanned Ground Vehicle)
- 69. 研究事例(知的Web)
メディア情報の比較支援システム
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69
異種メディアの比較をサポートするシステム
メディア情報の事象情報をCRFを用いて自動抽出
抽出精度(F値): 事象 74.7% | 事象間の関係: 87.4%
Linked Dataとして構造化し事象ネットワークを自動構築
事象ネットワークの可視化
事象ネットワークの注目ポイントの自動推定
本研究の嬉しさ
多角的な観点から情報把握の容易化
e.g. 重要事象/希少事象/偏向報道の発見
メディア情報LODとしての2次利用
事象ネットワークの可視化例
- 71. 研究事例(ソフトウェア工学)
ソフトウェアの再利用に関する研究
既存ソフトウェアを再利用しやすい状態に整理する
→ 階層化された要求モデルである「ゴールモデル」を使って整理
→ ツールが自動で、共通ゴール(必ず再利用)と
可変ゴール(要求に応じて再利用)を判別
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71
A D
共通ゴール
C
可変ゴール
と
B E
と
F
提案手法
実装ツール
0
searching in the
search field(A)
by user
name(B)
AND AND
by
words(C)
searching
friends (D)
by
name(E)
AND AND
by e-mail
address (F)
GM1 GM2
「ゴール名の類似度」だけでなく、
「ゴールモデルの構造上の特性」も用いて判別精度が向上
新ゴール
G
新システム
既存システム
- 74. 使用した 使用しなかった
研究事例(エージェント)
作曲からの嗜好抽出と素材推薦
ループシーケンサ型の作曲システム
断片素材を組み合わせて作曲
作曲中に利用した素材のタグを収集
嗜好をユーザ間で共有し,協調作曲
他ユーザの作風を参考に作曲できる
インタフェース
作曲者の嗜好をタグクラスタで可視化
嗜好に基づいた素材推薦が可能
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74
4ビート
開始感
8ビート
開始感
2beat
緊張感
作
曲
ループシーケンサ画面
素材選択画面
推薦
エージェント
断片素材
タグ
- 77. 研究事例(知的Web )
Twitterを用いたWebページ推薦
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77
Twitterのフォロー関係を使ってWebページを推薦するシステム
限られたユーザを利用することで精度向上・計算量減
• ユーザがフォローするユーザが、さらにフォローするユーザを利用
• 各ユーザの嗜好を求め、同じ嗜好を持っているユーザだけを利用
システムを実装し、アンケートを行った結果、既存手法より精度の高い推
薦を実現
- 78. 研究事例(自己適応システム)
設計言語拡張による自己適応システム構築手法
Architecture Description Languageを活用した動的再構成
構成変更可能部分と変更による影響をモデリングし,ADLを拡張
設計言語を実行時に解析し自動的に適応案を生成するフレームワーク
適応フレームワークによるWebシステムの管理
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78
Application
Transaction
Display
Receipt
Transfer
Balance
Inquiry
Logging
Security
Authentication
Auth.Per
Session
Auth.Per
Request Encryption
GUI
PC Interface
Mobile
Interface
Onetime
Password
Graphical
Text Telephone
Service
Database
ConnectToBankDB
Connect
toMainDB
Connect
toSubDB
ConnectTo
OthrBank
②軽量な処理に切り 替え・ 必須でない機能の取り 外し
①変更可能を判断し 動的に切り 替え
①故障の発生 → 自律的に適応プランを生成し再構成,サービスを継続
②やむなき構成変更による性能低下 → 必須な機能以外を取り外し対処
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
提案手法
通常システム
Response Time (msec)
Time Elapsed
①故障の発生
( 適応を開始)
Adaptation
②性能の低下を検知
Adaptation
- 80. 研究事例(ソフトウェア工学)
モデル検査のための外部環境構築
モデル検査
状態を網羅的に検査
検証対象と外部環境モデルが並行動作
外部環境モデルの問題点
設計が困難,不要な状態が発生
不要な状態探索削減可能な外部環境モデルの提案
起こり得ない状態をOCLで記述,不要な状態探索を削減
サッカーロボットの攻撃の振舞い検証に適用
不要な状態(e.g.オフサイド発生後の探索)を22%~40%を削減
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80
検証対象 外部環境モデル
設計対象 外部環境=設計対象外
利害関係者 ハードウェア
本研究の対象
検証対象の大規模化
検証不可能
状態爆発
Verification robot
ball_take:bool
pass:bool
off_side_line:int
x,y:int
pass():void
take_passs():void
move():void
shoot():
OCL記述例(サッカーロボットの攻撃シーンにおいて,オフサイド発生後の振る舞いは起こり得ない)
context: Verification_robot
inv:¬((off_side_line > y ) && ball_take ==true && pass==true)
オフサイド発生後の不要な探索を削除
OCL記述を違反する場合,Promelaの例外処理を用いて探索を停止
- 82. 研究事例(エージェント)
拡張現実を用いた植物推薦
Green Thumb-Phone: 携帯端末上での拡張現実を用いた植物
推薦アプリケーション
環境データを取得し、植裁スペースに適した植物を推薦
決定木を利用して、100種類以上
の植物を推薦可能
拡張現実を用いて3DCGにより
視覚的に確認
Android携帯端末上に実装
植物の専門家の評価から、約70%の
精度で正しく推薦できることを確認
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82
- 85. 研究事例(知的Web)
未知性・意外性を考慮したコンテンツ推薦
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85
未知性・意外性のあるコンテンツを推薦するシステム
コンテンツ投稿型SNSで有効な推薦手法
イラスト投稿型SNS「Pixiv」上で実証実験
未知性(Novelty):興味に合っているが
まだ見たことのないコンテンツ
有力投稿者を探し出し、有力投稿者
のブックマーク情報を利用
意外性(Serendipity):興味に近いが、
推薦されるとは思っていないコンテンツ
2種類(ユーザ・コンテンツベース)の
共起度を用いて類似タグを抽出・除去
3次元インタフェースにより推薦結果を表示
- 87. 研究事例(自己適応システム)
状況変化に応じて自らの構成や振舞いを自発的に変更するソフトウェア
ソフトウェアが自分自身の目的を管理
実行状況を監視し、予期せぬ変化を検出
変化した状況において当初の目的を達成する変更計画を策定
変更計画に基づき、ソフトウェア構成や振舞いを変更
システムの不具合、過負荷、外部からの攻撃等に自律的に対処
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87
環境変化2
従来システム
システムアーキ
テクチャ(固定)
if
then
if
then 処理A’
想定外の環境変化に弱い
処理A
目的を管理した柔軟な
アーキテクチャ変更
環境変化1
要求
A
要求
A
環境変化1
環境変化2
環境変化2
環境変化1
予期しない環
境変化
設計者
環境を想定
し,具体的な
処理を実装
self-adaptive システム
目的
A
システムアーキテクチャ(変動)
目的管理
目的記述,
部品を用い
た実装
環境変化2
環境変化1
部品
1
部品
部品
1
部品
2
部品
3
部品
4
要求
A
要求
A
環境変化2
環境変化1
設計者
代替目的
A’
予期しない
環境変化
- 88. 研究事例(エージェント)
高齢者外出支援エージェント
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88
エージェントサーバ
未登録
障害
GPS
測位
障害
障害
わんわん!
近傍障害
情報の通知
投稿
未登録障害
情報の投稿
•高齢者の見守り
•障害情報の管理
•行動予測に基づく障害通知
•回避行動や嗜好学習
•障害情報の共有
実験風景
- 90. 研究事例(知的Web技術)
SNS上の性格診断エージェント
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90
SNS上のコミュニケーションの難しさ(衝突、希薄化、義務化)
SNS上に「エニアグラム」(※)の導入を図る
性格診断エージェントがユーザの操作履歴から性格分析を実施
(※)自己分析を経てコミュニケーションの円滑化を図る手法
性格診断エージェント
- 92. 研究事例(エージェント技術)
ショッピング支援エージェント
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92
「牛乳を買い忘れてませんか?」
「近くの○○ストアで買えますよ」
位置情報
「お店から割引クーポン
が発行されました!」
ユーザ
ショッピング支援エージェント
GPS携帯
状況に応じたメッセージの通知
在庫情報
買物メモ
屋外
ユーザプロファイル
ユーザ行動履歴
個人向け広告配信
状況の自動認識
情報家電
購買履歴
広告情報
店内
家庭内
POSレジ