公衆無線LANのセキュリティ問題
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ISP&クラウド事業者の集いin神戸（2016年2月25日）での講演スライド
公衆無線LANのセキュリティ問題
- 3. 整備によって期待される効果 T.JITSUZUMI@ISP&クラウド事業者の集い(Kobe,Feb.25-26, 2016) 3 観光客増による経済効果 • 効率化による行政コスト削減 • 従来はコスト的に不可能で あった施策を展開できること によって得られる効果 • 従来は想定することさえでき なかった施策を展開できるこ とによって得られる効果 これまでの経験から 判断すると公衆無線 LAN整備の潜在力が 発揮されるためには 年単位の時間が必要 訪日者の増加 １４６万人 消費・投資の増加 ２１０２億円 出典：総務省「地方のポテンシャルを引き出すテレワークやWi-Fi 等の活用に関する研究会 Wi-Fi 整備推進ワーキンググループ」資料
- 5. 社会的費用と便益のトレードオフ T.JITSUZUMI@ISP&クラウド事業者の集い(Kobe,Feb.25-26, 2016) 5 論点 1. セキュリティ or トレーサビリティ？ 2. 公衆無線LANで対処することは効率的か？ 3. 手続きで対処 or 技術で対処？
- 6. 限られた情報に基づく、個人的な意見ですが… 今回導入された措置の問題点は、「憶測に基づくルール作り」という点に尽きる。 ◦ どうして今回の水準の措置になったのかについての合理的な理由が明らかではない。 ◦ 目指すべきセキュリティ基準、トレーサビリティ基準？ ◦ 措置を施す以前の状況についての情報（or措置が必要という決定をもたらした事象）？ ◦ 公的なWi-Fi基盤であるにもかかわらず決定が「密室」の中で行われているように見える。 ◦ 技術者コミュニティとの意見交換は十分だったのか？ ◦ 利用者の意向は十分に反映したのか？ ◦ あるいは「密室」での決定を必須とするよんどころない事情があったのか？ 今、改めて考える必要があること ◦ 目指すべきセキュリティ水準、トレーサビリティ水準は何か？ ◦ 公衆無線LANに対する技術的な手当てが目的達成に最適な手段か？ ◦ 利用者のリテラシーをどのように改善していくのか？ T.JITSUZUMI@ISP&クラウド事業者の集い(Kobe,Feb.25-26, 2016) 6 事後的な検証を行い、環境変化に応じた軌道修正を行うことができない。 均衡点の配分効率性が欠落している可能性大